さえない料理を出す小さな店「大中華人民飯店本店」の店主・原口は野望の持ち主である。

彼はなんとかここらで一番の中華料理店にしたいと考え、派手な店名と有名店を真似た料理を提供している。が、その努力も虚しく店には常に閑古鳥が鳴いているのだった。

彼は、悪いのは大繁盛している「龍々軒」が近くにあるせいだと考え、味を盗みに行くが見つかってしまう。

中国拳法の使い手である龍々軒の料理人に散々に叩きのめされ、更に料理対決をすることにもなるが、結果は惨敗。他人の料理の猿真似だと罵られる原口。彼の料理には、想いが込められていないのだ。

アルバイト店員のかよ子までをも龍々軒に連れ去られた原口の店は、潰れるのも時間の問題。彼は改めてかよ子の大切さと、かよ子に対する自分の気持ちに気が付く。

彼女を取り返しにいく決意を固めた彼は、同じく拳法で対抗すべく『少林寺』の門を叩くのだった…。



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