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●その1 |
●その4
[ホラーこれをごらんなさい]
どうも! 週刊少年オオワダです。
ホラー映画は怖い! 当たり前だ。だから、実はほとんどまともに観終わった事なんてないかも知れない。テレビでやっていようものなら、「どうせこんなの、作り物でしょ。」とか言いながら、即座にチャンネルを変えてしまうのだ。わざわざ自分に言い訳までして。
ホラーではないけれど、子どもの頃は戦隊物の悪者も怖かった。母親の陰に隠れながらデンジマンを見なければならない程だった。特に仮面ライダーの悪者がグロい!
なんか、イカと混ざった男とか、クラゲと混ざった男とか、しまいには仮面ライダーもグロいし。
と・こ・ろ・が! わたくし本物の心霊現象は大好き! アンビリーバボーの特集なんかは欠かさず観るね。ホント。というのも、私は以前ある心霊体験をした事があり、幽霊とか心霊だとかいわれるモノに、ちょっとした親近感を感じているのだ。こんな話を書いてしまっていいのか分からないが、皆さんにもぜひ知っておいて欲しい・・・。
中学3年の冬。卒業を間近に控え、最後の思い出作りにと、仲の良かった男友達三人でスキー旅行に行く事になった。当時、自力で遠出などした事のなかった私たちは、ツアーでなく自分たちだけでの旅行をと思い、電車を使い白馬の方へと向かった。関係ないけど、ついこの間、木村太郎が“白馬”の事を“しらうま”って言ってた。そして、白馬の近くに着いたのだが、肝心のスキー場が見当たらない。あの頃は、まぁ今もそうだが酷い方向オンチで、このメンバーで何度も道に迷った事があったのだ。歩いて5分のところへ行くのに、40分かかった事もある。そんなメンツだったので、またかと思い別段焦る事もなく、ゆっくりスキー場探しを始めた。
なんだかんだで小1時間程度探しまわった頃だろうか、全然有名なスキー場ではないが、けっこういい感じのスキー場を見つけた。平山高原スキー場とかいう、まったくもって聞いた事もないところだったが、恐ろしい事に着いてからの計画を何一つ立ててなかった私たちは、滑るところと泊まるところがあったということで、大満足だった。どれ、遅れた分を取り戻そうとばかりに、さっそくスキーを始めたのだが、これがまた楽しくないのなんの。ほら、僕ってスキーとか冬山とか全然だめじゃんね。案の定、2人は僕をおいて滑っていった。今思えば、ちょっといじめられていたのかも知れない…。
ロッジに帰ろう! そんな時、また方向ウンチをもよおしてしまった。帰る方向がわからなくなってしまったのだ。夕方から滑り出した為、もう辺りはまっ暗。私は雑木林をただ進む。こうなると、かっこいいスキー板も、ただの長い靴べらである。でも、借り物だから捨てる訳にも行かない。一生忘れられそうにない思い出ができたもんだ、そんなことを考えて歩いてた。とにかく下に降りる事かなぁ?
私の疲れきった脳は、スパッと下る方法を思いついてしまったのだ!「スキー履いて降りてみよ。」である!映画『私をスキーに連れてって』のあの場面をいまここに!
ヘッピリボーゲンで下る私。青春を感じるひとときだった。だが、いきなり何かに足を取られすっ転んでしまった。板も外れ、雪に埋もれた足が抜けない。変だなーと思い一気に引き抜いた!
手だった。いや、足が手になっていたわけではない。手が足をつかんでいたのだ! 怖い怖い! 何とか逃げようとするが、全く離してくれない。手を引き離したくても、いかんせん触る事もできない。それでも何とか進もうと前を見て愕然とした。そこは、崖だったのだ…。気が付くと、もうそこに手はなかった。
結局、多くの人々にご迷惑をおかけしながら私は何とかロッジへと戻る事ができた。さっそくその話しを友人に話すと、「え?マジで?こえ〜!」とここら辺は中学生。なんだか、ヒーロー扱いをされた。ロッジの人がそれを聞いて、こう教えてくれた。
「この辺は、夏はクライミングが盛んで、あの崖も毎年人が集まってくる。しかし、去年残念な事故があった。あの人が助けてくれたんだろう。」
…霊といっても人なのだ。その時私はそう感じた。
と、まぁそんなホラ話でした。
ちなみに、我らザ・シャカリキにも、日本屈指のクライマーがいる。今日から彼に要注目だ。
(第10回公演 BIG HEAD チラシより) |